← DrillSpark

エージェント構成(ハーネス)の設計

AIが描き、人が直し、AIがまた読む

エージェント構成図を、AIと往復しながら仕上げる。Claude Code に MCP で繋ぐだけ。

Claude Code に貼る1行
DrillSparkのMCPサーバー https://drillspark.io/api/mcp/mcp を追加して

必要なのは無料アカウントとAPIキーだけ。クレジットカードは不要です(無料プランはAI生成 月5回まで)。

DrillSparkのエディタ画面。開発者レーンとオーケストレーターレーンに分かれたコードレビュー・ハーネスのフロー図
レーンが「開発者」と「オーケストレーター」。二重枠のノードは掘れる

対応クライアント

  • Claude Code
  • Claude.ai
  • Cursor
  • Windsurf
  • Claude Desktop
  • Codex
  • MCP接続貼るのは1行。HTTP / npx の両対応
  • ドリルダウンルートは1画面のまま深く掘れる
  • Mermaid出力標準テキストで持ち出せる

Who it's for

サブエージェントに分けはじめた人が、詰まるところ

対象サブエージェントに分割している開発者構成をレビューや引き継ぎで説明する技術リード顧客のAI導入を設計して提案する側
  • いま起きていること3体を超えた途端、全体像が自分の頭の中にしかなくなる
    DrillSparkを挟むと1枚の図になり、抜けている経路や粒度のズレに気づける
  • いま起きていること図がないので、分割の是非がレビューに載らない
    DrillSparkを挟むとそのままPRに貼って、分割の是非をレビューにかけられる
  • いま起きていること手書きのMermaidは、レーンとネストで破綻する
    DrillSparkを挟むとレーンで役割を分け、深い部分はドリルダウンに逃がせる
  • いま起きていることAIに投げ直すたび、前提の説明からやり直しになる
    DrillSparkを挟むと人が直した最新版をAIが読むので、説明をやり直さずに済む

How it works

繋ぐ → 描かせる → 掘る

  1. 01

    繋ぐ

    MCPのURLをクライアントに登録。Claude Code なら1行。

  2. 02

    描かせる

    「今の構成を図にして」だけ。保存前に構文検証が走る。

  3. 03

    掘る

    ノードをダブルクリックで、そのエージェントの中へ。

AI ⇄ 人間

一方通行の生成で終わらせない

AIの出力を承認するだけの関係ではありません。同じ1枚を、どちらも書き換えられます。

  1. 01 / AIcreate_project

    たたき台を出す

    ルートと子図がまとめて書き出される。白紙の時間が消える。

  2. 02 / 人間エディタ / 表編集

    レーンの切り方を直す

    AIには判断できない前提を、エディタで直接直す。

  3. 03 / AIget_diagram → update_diagram

    直された版を読み直す

    読むのは自分の前案ではなく、人間が直した最新版。

  4. 04 / 人間restore_version

    気に入らなければ戻す

    変更は版として残る。1手前に戻して続きからやり直せる。

  5. → 01 に戻る(納得するまで何周でも)

図の実体はMermaidテキスト1か所。読み・書き・復元がすべてMCPツールとして開いているので、人間はGUIで、AIはツール越しに、同じ1枚を触れます。

Drill-down

ノードを掘ると、その中身が出てくる

冒頭のルート図にある「観点別にサブエージェントへ委任する」を開いた画面です。ルートを1画面に保ったまま、レーンの数だけ深さを持てます。

サブプロセスを掘った子ダイアグラム。オーケストレーターと3体のサブエージェントがそれぞれ独立したスイムレーンに分かれている
3体がそれぞれ独立レーンに。点線はレーンを越えた受け渡し

実際の画面です。Claude Code から MCP で `validate_diagram` → `create_project` を呼び、ルート+子図2枚を1回で書き出したものを撮影しています。

Landscape

他のツールとの住み分け

「そちらを選ぶべき場面」に当てはまるなら、そちらを使ってください。

  • LangGraph Studio / LangSmith

    何をするもの
    実装済みグラフの描画と実行トレース
    設計用途で足りない点
    コードがある前提。設計中や非実装者への説明は守備範囲の外
    そちらを選ぶべき場面
    動いているエージェントをデバッグしたいとき
  • Eraser.io

    何をするもの
    MCP対応のAI作図(独自DSL)
    設計用途で足りない点
    1枚に描き切る前提。階層ドリルダウンは公開ドキュメントに見当たらない
    そちらを選ぶべき場面
    クラウド構成図やER図も幅広く描きたいとき
  • ArchitectureDiagram.ai

    何をするもの
    エージェント構成図の文書化に特化
    設計用途で足りない点
    構成が主眼で、手順・分岐・担当者の軸は薄い
    そちらを選ぶべき場面
    システム構成そのものを1枚で見せたいとき
  • Mermaid Chart

    何をするもの
    Mermaid本家のSaaS。AI生成とMCPあり
    設計用途で足りない点
    汎用エディタで、BPMN規約やドリルダウンの枠組みは持たない
    そちらを選ぶべき場面
    シーケンス図やガント図も1つで済ませたいとき
  • 手書きMermaid

    何をするもの
    無料。Git管理でき、GitHubがそのまま描画
    設計用途で足りない点
    レーンとネストを詰めると線が交差して読めなくなる
    そちらを選ぶべき場面
    ノードが5個以下で階層も担当者も不要なとき

他と重ならないのは「実装する前」と「掘って説明する」の2点

他は「実装後のトレース」か「1枚に描き切る」。DrillSparkが引き受けるのは、書く前に分割の是非を詰める場面と、コードを読まない相手に段階的に説明する場面です。ドリルダウンはそのためにあります。

各社の情報は2026年8月時点の公開ドキュメントに基づきます。機能も料金も変わるため、判断の前に必ず各公式サイトで確認してください。誤りを見つけたらお問い合わせから指摘していただけると助かります。

Notation

設計の概念が、そのまま図の要素に対応する

「なんとなく四角と矢印」ではありません。BPMN 2.0 を参考にした記法で、どの線が何を意味するかが決まっています。ただし完全準拠ではなく、記号は下の範囲だけです。

ハーネス設計の概念図での表現補足
エージェント境界(コンテキスト分離・権限分離)スイムレーン権限の違うエージェントが視覚的に分かれる
オーケストレーターからの委任実線の矢印同一レーン内のシーケンスフロー
レーンをまたぐ結果の受け渡し点線の矢印BPMN本来はプール間の記号。ここではレーン間に使う
サブエージェントの内部ループドリルダウンルートを1画面に保ったまま深さを持たせる
検証で不合格 → やり直しゲートウェイからの戻り線再試行がそのまま線になる
成果物がファイルとして残る工程書類ノードデータストアと区別して示せる

Coordination patterns

協調パターン別の描き方

Anthropicが挙げる5パターンのうち、2つは素直に描けます。3つは記号が足りず、ラベルや近似で補うことになります。どこが足りないかまで書きます。

  • そのままGenerator-verifier(生成-検証)生成 → ゲートウェイ → 不合格なら戻す。再試行がそのまま線になる
  • ひと工夫Orchestrator-subagent(指揮者-実行者)ハブ&スポークはレーンと1対1。同時起動の待ち合わせはラベルで補う
  • そのままAgent teams(エージェントチーム)1体1レーン。メンバーの増減は時点を切って描く
  • ひと工夫Message bus(メッセージバス)XORしかないので1対多の配信は近似。ルーターを分岐で表す
  • ひと工夫Shared-state(共有状態)共有ストアをデータストア節点に。書き込みの競合までは表せない

描けることと、記号で区別できることは別です

残る制約は2つ。①並列(AND)ゲートウェイの記号がないので、「3体同時に起動して全部待つ」と「どれか1つ」を記号では区別できません。②図は実行しません。実装はコード側のままです。

DrillSparkの仕様

  • MCPツール15種プロジェクト作成・図の更新・構文検証・バージョン復元まで
  • 対応クライアント6種Claude Code / Claude.ai / Cursor / Windsurf / Claude Desktop / Codex
  • 出力形式MermaidGitHub・Notion・Confluence にそのまま貼れる標準テキスト
  • 無料プラン¥0AI生成は月5回、プロジェクト3件・20ノードまで。手動編集は無制限

FAQ

よくある質問

「ハーネス設計」とは何ですか?

1体のLLMに全部やらせるのではなく、役割を分けたエージェントと、その間の受け渡し・検証・再試行をまとめた「足回り」を設計することを指します。このページでは、オーケストレーターとサブエージェントの分け方と繋ぎ方の設計、という意味で使っています。

無料でどこまで使えますか?

無料プランは月5クレジット、プロジェクト3件・1図あたり20ノードまでです。1クレジットは図の保存1回にあたるので、AIに描かせて保存できるのが月5回。エディタでの手動編集とバージョン履歴に回数制限はありません。上限を超える場合は Starter(¥980/月・50クレジット)以上になります。

コードと図の二重管理になりませんか?

なります。DrillSparkの図はコードと自動同期しないので、実装を変えれば図は古くなります。DrillSparkの立場は「同期させる」ではなく「描き直すコストを下げる」です。読み書きが全部MCPツールとして開いているので、Claude Code に「今の構成で図を更新して」と言えば `get_diagram` → `update_diagram` で上書きされ、差分はバージョン履歴に残ります。設計を凍結して守る用途には向きません。

図はどこに保存されますか?MCP経由で何が送られますか?

図はDrillSparkのデータベースに保存され、行レベルセキュリティ(RLS)で他のユーザーからは読めません。MCP経由でDrillSparkが受け取るのは、ツールに渡された図のテキストとプロジェクト情報だけです。リポジトリのコードやファイルを読みに行く機能はありません。

既にあるMermaidの図を持ち込めますか?

`flowchart TD` または `flowchart LR` で始まる図を取り込めます。ただしノードIDは数字に、ラベルは規約の形式に書き換わるため、元のファイルとの差分は大きくなります。取り込んだ後は、ドリルダウンやスイムレーンを足していけます。

図はどこに残りますか?ロックインされませんか?

実体はMermaidのテキストなので、コピーしてREADMEやPRに貼れますし、他のMermaidレンダラでも表示できます。階層はノードIDの命名(`1` の子が `1_1`)で表現しているため、子図を個別に取り出しても親子関係を追えます。ただしGitHubなどのレンダラは1枚ずつしか描画しないので、掘って辿る操作自体はDrillSpark上の機能です。

エージェントに書かせると図が壊れませんか?

保存の前に `validate_diagram` で構文を検証できます。クレジットは保存時にだけ消費されるので、検証で落ちた図に無料枠を使ってしまうことはありません。

LangGraph や Agents SDK と競合しますか?

しません。DrillSparkの図は実行されません。役割は「設計を人に説明して合意を取る」レイヤーです。実行はこれまで通りコード側で、図はその説明として使ってください。

並列実行(fan-out / join)は描けますか?

分岐そのものは描けますが、排他ゲートウェイ(XOR)しか記法がないため「3体を同時に走らせて全部待つ」と「どれか1つを選ぶ」を記号では区別できません。現状はラベルで補うか、ドリルダウン側に注記する運用になります。

接続に必要なものは?

無料アカウントとAPIキーだけです。クレジットカードの登録は要りません。APIキーはダッシュボードから発行できます。Claude Code なら、上の1行をそのまま貼れば設定まで案内されます。

まず1枚、自分の構成を描かせてみる

読めない図なら捨てればいいだけです。

確認